札幌文化団体協議会文化賞は、文化賞・文化功労章・文化奨励賞からなり、長年にわたり札幌市の芸術文化の振興並びに札幌文化団体協議会の芸術文化活動に寄与し、その創造と継承に顕著な功績のある団体・個人を表彰する賞です。

- 令和5年度 受賞者のご紹介 -

《文化賞》小泉 のり子(バレエ)

主な業績
 5歳からバレエの道に入り、昭和44年に小泉のり子バレエスタジオを設立。50年以上にわたって公演活動と人材育成に専念してきた。数多くの定期発表会に加え、数回に及ぶ全道バレエフェスティバルの振付など、今や北海道のバレエ界にとって無くてはならない推進力となっている。全国バレエ協会北海道支部副支部長長の重責を担いながら、バレエ文化・芸術に一身に向き合っている。
 平成2年恵庭市民芸術文化奨励賞、平成16年と平成25年に札幌市民芸術祭奨励賞、平成26年札幌芸術賞、平成30年北海道文化団体協議会賞を受賞。

《文化賞》松山 朴羊(書)

主な業績
 北海道書道展理事長、北海道書道連盟参与の要職に加え、北海道書人展招待作家、羊城グループ代表、羊心会主宰として北海道の書道界を牽引している。加えて札幌市民芸術祭市民美術・書道展部会に12年間参画し、現在は部会長。MOA美術館札幌児童作品展審査員、札幌席書大会審査員、北海道学生書道展審査員として、後輩書家への影響と指導に心を尽くしている。
 さらに平成26年に設立された豊平区文化団体協議会の事務局長として、書道家にとどまらず幅広い分野で活動し、札幌市の文化芸術の発展に貢献している。3度の日展入選をはじめ、北海道書道展準大賞、毎日展毎日賞など入賞多数。平成23年には北海道書道展30年表彰を受賞。

《文化功労賞》前田 桂月(茶道)

主な業績
 昭和25年、三笠市において大和遠州流茶道澤村静芳庵師に入門、昭和46年に手稲に大和遠州流茶道前田社中を創設した。昭和53年に手稲文化協会に入会し、茶道部門の要として45年にわたり活躍。副会長、会計監査を歴任し、手稲文化協会の発展に大きく寄与した。昭和59年に静月会札幌支部に移籍後は、支部の記念行事やライラックまつり協賛茶会、中島公園日本庭園野点茶会、札幌文団協フェスティバル茶会などに参加し、積極的に後進の育成、茶道の普及発展に努めている。平成11年に手稲区長表彰(永年功労団体表彰)。

《文化奨励賞》若柳 旭優(邦舞)

主な業績
 3歳から帯広市で邦舞を始め、6歳で旭甫会に入会。以来35年間にわたり若手舞踊家として自己の研鑽に加え、子供や新入会員への指導に力を尽くしている。さらに自身の出演舞台においても、裏方の衣装着付、髪結いなど舞台づくりの全てにおいて若手育成の手本として精進を重ねている。また、地域の子供育成のために地元の祭りにも携わり、日本文化としての邦舞の育成、伝承に積極的に取り組んでいる。札幌文団協フェスティバルにも数多く出演し、若手有望株として期待されている。