札幌文化団体協議会文化賞は、文化賞・文化功労章・文化奨励賞からなり、長年にわたり札幌市の芸術文化の振興並びに札幌文化団体協議会の芸術文化活動に寄与し、その創造と継承に顕著な功績のある団体・個人を表彰する賞です。

- 令和6年度 受賞者のご紹介 -

《文化賞》札幌能楽会(能楽)

主な業績
 昭和34年の創立以来65年にわたり、能楽の普及発展に寄与することを目的として活動してきた。現在の会員はシテ方三流(観世流、宝生流、喜多流)と囃子方の約100名。異なる流派の会員が長きにわたり活動している能楽団体は、全国的にも例をみない。毎年「北海道神宮例祭奉納楽」「能楽鑑賞のひととき」「札幌文団協フェスティバル」「定期能楽大会」等の発表を通して、市民が広く能楽に触れる機会を提供。
 所属会員の中からは、これまで札幌芸術賞、市民芸術賞、市民文化奨励賞等の受賞者も多数輩出している。

《文化賞》桝谷 博子(バレエ)

主な業績
 7歳からバレエの道に入り、昭和62年に桝谷博子バレエスタジオを開設。谷桃子バレエ団在団中、同バレエ団公演・日本バレエ協会公演、文化庁移動公演などに出演。香港、台湾など東南アジア公演にもソリストとして出演。日本バレエ協会運営委員等を務め、永年にわたり北海道のバレエ界を牽引してきた。また、豊平区文化団体協議会の事務次長及び舞台部門の責任者として会員をまとめている。
 平成4・5年札幌市民芸術祭奨励賞、平成23年第3回青少年のためのバレエコンクール優秀指導者賞、平成30年舞踊文化功労賞を受賞。

《文化賞》緑祥 千晶(邦舞)

主な業績
 昭和53年から母である西崎緑江美に師事。令和6年に緑祥流緑祥千晶舞踊研究所を創流。札幌市東区文化団体協議会では、理事・常任理事・副会長を歴任し、現在は相談役として後進の育成に当たっている。同会の「邦舞まつり」及び「オータムフェスティバル」、また札幌文団協フェスティバルにも積極的に参画し、伝統芸能の普及と伝承、後継者育成に努めている。
 平成24年に札幌市東区長表彰、平成30年札幌市社会教育功労者表彰、令和3年第50回SAPPOROぶんだんきょうフェスティバル芸術選賞、令和5年札幌市民芸術祭奨励賞等を受賞。

《文化功労賞》渡曾 竹峯(茶道)

主な業績
 京都に生まれ、学生時代の部活動から煎茶道の世界に入る。昭和58年には北海道にふさわしい煎茶道を追求するべく、先代の林竹峯と共に、「煎茶道竹峯流」を創設。朝日新聞社、NHK、三越百貨店での文化教室のほか、札幌市役所福利厚生などで永く指導を行い、後進の育成に努めた。
 昭和35年より札幌文化団体協議会に入会し、ライラック祭り協賛の野だて、札幌文団協フェスティバルの茶会への参加などを通じて、日本文化としての煎茶道の普及・啓発・発展に取り組んでいる。

《文化奨励賞》鈴木 明倫(洋舞)

主な業績
 DANCE STUDIO LoRe主宰。10歳より幅広いジャンルのダンスを学び、数々の大会で受賞を重ねる。東宝ミュージカル「エリザベート」など数多くの作品に出演。また、韓国や香港のフェスティバルに招聘され、作品の発表やワークショップを行う。平成16年オールジャパン学生ダンス選手権全国大会コンセプト賞受賞。平成19年KING DANCE CONTEST FINAL準優勝、令和6年第53回SAPPOROぶんだんきょうフェスティバル芸術選賞受賞。